さて「お箸」の起源は、現在から約3,500年前に中国で使い始めたと言われています。
日本に伝来してきたのは弥生時代、初めは祭事用の道具とし、神仏に食物をお供えする時に使われたといいます。
神器として伝来し、神事に神様が使う器として箸が使われる様になりました。
その際に使われた箸は1本の竹を使いピンセットの様な形をしていたのです。
箸という漢字が「竹かんむり」を用いているのも、その時代の箸が竹製であった事を証明しています。
その後聖徳太子が中国に小野妹子らを派遣した際に箸を使った歓待を受け大変驚いたそうです。
この頃はまだ日本は手で食事をしていたので、聖徳太子もその報告を聞き驚きました。
そしてその作法を真似、宮中でお箸を使った歓迎の宴を催す事となったそうです。
奈良時代になると貴族から普及しだし一般に広がり、手からお箸を使っての食事の生活習慣革命が行なわれたのです。
平城京後から多数出土しているのが確たる証拠となっています。
それから色々な材質で使われるようになり、江戸時代に塗箸が登場し、現在に至るまで様々な形や色の箸が生み出されたのです。
長い歳月を得て今日まで私達は「お箸」のある暮らしをしているのです。